「応用昆虫学の基礎」後藤哲雄・上遠野富士夫著を読んで

こんにちは、蜂駆除専門家「ふくろう」のWEB担当の和田です。

今日は「応用昆虫学の基礎」後藤哲雄・上遠野富士夫著を読んでました。

応用昆虫学の基礎

一冊4500円もする大著で、学問として勉強する用の教科書的な感じでした。図書館で借りれてほんと掛川図書館に感謝です。

ただ、ホルモンや、化学薬品のカタカナが多く並ぶページは、聖書の最初の方のページみたいで読むのが大変でしたが(聖書の最初の方はひたすら知らない人の名前が羅列されてました)知らないこともたくさんあり、興味深く拝読させていただきました。

ミツバチに関するページが最後の方でけっこうなページ数を割いて書かれており、その中でもマルハナバチに関することがけっこう書かれていました。

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簡単にまとめると、

・ハウス栽培の受粉にマルハナバチが有効

・欧州では、マルハナバチの養殖に成功しており、めちゃくちゃ受粉用に生産されている。

・日本でも輸入してみたりもして、それなりの成果が出ている

ただ、

・欧州産のマルハナバチが在来種と交配することが起きており、生物多様性の観念から、外来種を野放しにしていいのか議論が起きている。

・では、在来種のマルハナバチをハウス栽培用に、大量養殖すればよいかというと、それはそれで遺伝子的に、野生のマルハナバチとは異なる性質のものができるので野放しできない。

・今のところ、ハウスからマルハナバチを出さないように厳重に管理するほかない。

みたいな感じでした。

あと、この本で衝撃を受けたのは序盤の方で、おそらくこの道の方たちはからしてみたら今更なにを言っているの?という感じかもしれませんが、昆虫の発生に関して、また潜在的な増加率についての世界のルールというか、公式がもう判明していたんですね…!

いや、論文ではちょくちょく見かける式なのですが、それが基礎としてもう広まっていることに衝撃でした。文明開化の明治の人たちはこういう気持ちだったんでしょうか。

昆虫の発生の公式は

D×(T‐t0)=K

というもので、Dはある温度(T℃)での発育日数、Tは温度、t0は発育零点(この温度では発育がしない、という温度)、Kはある発育ステージから別のステージに達するまでに必要な総温度量というものです。

難しいことになっていますが、

結局日数×温度→必要温度の総量ということです。

で、この式を見たときに「いや、発育零点求めるの大変すぎ」って思ったら、その次の行から、

上記の式をどんどんと変換していって、ここで説明するのが難しいのですが、発育速度という別観点を用いることで発育零点を求めやすくするとかいう…いや昔の人天才過ぎると思いました。

潜在的な増加率に関しては微分積分とかになってくるので、ここでは割愛させていただきます…

他にも、優秀な遺伝子の虫を残すやり方とか、そもそもの虫の細胞の在り方、栄養の受け渡し方とか、一度読んだだけでは理解しきれない内容がたくさんあり、これは4500円だなと納得しました。これが基礎で、人間がここから発展していっていることを思うとほんとすごいです。

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