こんにちは、蜂駆除専門家「ふくろう」のWEB担当の和田です。
日頃からアシナガバチと接することが多いこの頃、改めてこの疑問が思い浮かびます。
「アシナガバチって何で足が長いんでしょう…?」
前回、疑問について投げかけたときがこちら。
前回はどこかの記事で「獲物を捕るときに使うから」という答えに対して,
カーフキックでもするんかな、と疑問を投げかけて終わりました。
今回は前回よりある程度深堀りした自身の考察をお伝えします。
根拠も何もないのでそこはご了承ください。
結論:シャワーヘッド上の巣で最も動きやすいのが、あの足だから。
考察の結論からいうと、アシナガバチの巣はシャワーヘッドみたいになっているので、その時に縁に足を引っかけて、一番支えやすくて広範囲に動けるのがあのフックがついてぶらぶらした脚なんじゃないかなと考えました。
根拠1:他の蜂は特に足はアシナガバチ程大きくない
まず、アシナガバチの一日ルーティンを考えると、下記5つの行動になると思います。
- 子供の世話
- 餌の狩り
- 巣作り
- 移動
- 休憩、寝る
24時間のうち、大半は巣で生活しています。
そのため、巣で行動するのに適した体になっていくと考察されます。
また、アシナガバチの成虫の主な食事は蜂の子からもらうエキスなので、
重要な補給拠点でもあります。例えるなら航空母艦と航空機です。
他の生き物と比較して
同じように餌を狩って生活するスズメバチは、脚が長くありません。
収斂進化、という考え方があります。
同じような生活スタイルをしている生物は、何代も世代交代を続けていくうちに体の構造が似通ってくる、というものです。
足を使うことが餌を狩ることに大きなメリットがあるようなら、他の飛行して餌を捕まえる生き物のスズメバチやトンボも同じように足を延ばしていく可能性がありますが、今のところそうではないです。
また、スズメバチの巣の形状は、丸い巣の殻に覆われて、中は階層状になっていて、特にぶら下がる要素もなく狭い中で暮らしています。
ミツバチも狭い中で暮らしているため、脚を長くする必要はなさそうです。
他の蜂と比較しても、脚の活用先はたぶん巣の形状に関係するのではないか、と考察されます。
他の生き物で飛行して足を長くしているものはないか…
別の観点で考えてみます。
先ほどの収斂進化で考えると、同じように、脚をぶらぶらさせている生き物について考えてみるとわかるかと思い、足の長い生き物について考えてみます。
カンガルー、バッタ、カエル、フラミンゴ…
なんとなく、アシナガバチと共通の生活様式をしている気がしません。
そんな中、飼育中のアシナガバチをずっと見ていたら、
これどこかで見たことあるなぁと思い、数日頭の片隅に置いて無意識にどこで見たかの整理をお願いしていました。
そこではっと思いついたのが、ビルの清掃でした。
なんとなく、この左右へぶらぶら動けるの(動画の3分15秒くらい)、アシナガバチに近いかなぁと思いました。
結論まとめ
シャワーヘッド上の巣では、縁につかまりながらの作業はたぶんあの形状が一番スムーズな気がします。
もし、この考察に裏付けができれば、逆にバイオテクノロジーとして、
高所作業や橋の下の作業における、最適なフックを掛ける位置や紐の長さの適切な比率等についても何か有益な情報が導けるかもしれません。
来年になったらまた違う考察が思いつくかもしれませんが、2024年はそう思ってかかわっていこうと思います。
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