常識外の行動①クモを薬漬けにして死ぬまで働かせる
先日、『「クモを薬漬けにし死ぬまで働かせるハチ」の驚嘆』という記事を拝読しました。
簡単にお伝えすると、クモヒメバチという種の蜂が、クモに子供を産みつけ、その子供は産まれた後も何らかの化学物質を注入し続けることでクモは食べられ続けながらも普段通りの行動をするといいます。ハチの子供がいよいよ蛹になるときにはクモにベッドメイキングまでさせるところまで。昆虫の世界は無慈悲ですね。
常識外の行動②自分の子供を生き長らえさせるために…
ハチの無慈悲な行動はまだほかにもあって、例えばスズメバチで起きる現象にこういうのがあります。
この記事を書いている現在は9月末で今後11月頃にさしかかるにあたって、どんどんと蜂の餌もなくなってきます。餌が少なくなり、子供全体を養えなくなる時が来ます。
人間なら、なんとか家族全員で生きながらえる方法を考えていきますが、
ハチは育てていたはちのこを餌に、他のはちのこを育てます。
無慈悲すぎて泣けてきますよね。
感情移入してしまう行動①愛ある子育て
無慈悲な一面もある一方、感情移入してしまう一面もあります。
スズメバチやアシナガバチは、春以降女王バチがまず一匹で巣をつくり、最初の働きバチを産みます。そこからは一匹でかいがいしく、ひっきりなしにはちのこの世話をしてます。
この懸命な姿を見ていると駆除するとき心が痛くなります。
人間の都合で殺してしまうので、せめて獲った蜂は殺すだけでなく、おいしくいただいたり、薬の元に有効活用しています。
感情移入してしまう行動②戻り蜂
他にも心が打たれた瞬間はがあります。
以前知り合いが自分の山のアシナガバチの駆除をしたのですが、昼間に巣を破壊したため、
戻り蜂まで駆除していませんでした。戻り蜂とは、昼間に巣の外に狩りに出かけていて、巣に戻ってきた蜂のことです。
戻り蜂は巣がなくなってもずっと元々巣があった場所にい続けます。
二週間以上じっとそこに命が絶えるまでいました。
例えが適切かどうかわかりませんが、
第二次世界大戦のミッドウェー海戦で空母艦がアメリカによって破壊され、
着陸するところがなくなってガソリンが切れるまで空を回り続けていたゼロ戦とその風景が重なりました。
その際も心が痛くなったのを覚えています。
殺虫剤でただ殺すだけでなく、その命としっかり向き合うことを、ふくろうでは大事にしています。
コメント