こんにちは、蜂駆除専門家「ふくろう」の和田です。
暮らしのお困りごとを解決する総合プラットフォーム「生活110番」を展開するシェアリングテクノロジー株式会社の運営するハチ駆除業者マッチングサービス「ハチ110番」にて、「ハチ被害の実態調査」というテーマでアンケート調査を実施されたようです。
アンケート総数191と、まぁまぁ信頼できそうな母数なので、読んでいきましたが結構面白かったです。
蜂に刺された状況として、一番多かったのが、「庭の手入れをしていた時」で24.1%。次点で「洗濯物に混入した時」で16.8%。3番目が「不意の襲撃」で15.2%でした。
やはり、一番は「庭の手入れをしていた時」で、こちらは依頼いただく人の話を聞いてもこのタイミングで蜂が営巣していることに気付いてご連絡いただくことが多い印象です。
続いて場所は、
「庭周辺」(27.2%)、「公園内」(23.0%)、「自宅の室内」(13.1%)となりました。
10人に1人が「自宅の室内」で刺されていることになりますが、これはやはり上記の蜂が「洗濯物に混入した時」が大きな要因なのでしょうか。
刺された部位は「腕」(40.8%)、「手・指」(23.0%)、「脚部」(16.2%)でした。
下記原文まま記載します。
いずれも不意の遭遇で刺されてしまうことが多いようです。
特に多かったのが、「腕」(40.8%)と「手・指」(23.0%)で、合わせると63.8%の回答者がかなり近い部位を刺されていることになります。
なぜ腕や手に被害が多いのかの原因は、個々の回答をくまなく見ると次の2点が考えられます。
・ハチに急に接近されて、慌てて振り払った
被害ケース例
「散歩がてら公園に行ったときに、いきなり目の前にハチが現れ、驚いて払い除けるときに右腕を刺された」(37歳女性、兵庫県)
・ハチが止まっているとは知らず触れた
被害ケース例
「たまたま門扉にハチが止まっていたようで、ハチがいた事を気づかずに門扉に触れたら刺されました」(42歳女性、滋賀県)前者は反射的に起こしてしまう行動ですし、後者もほぼ無意識でとられる行動です。
「ハチに刺されないためにはハチを刺激しないこと」という鉄則は多くの方が知るところですが、こうした不可抗力な原因を見ると、話はそう簡単ではないことがうかがえます。
また「ハチは黒いものを攻撃する」という習性もあります(※)。
ですが今回の調査では、そのとき被害者が来ていた衣服の色を無視すると、身体の黒い部分にあたる「頭部(1.0%)」と「顔・首(9.4%)うち眼球が1名」はかなり低い割合となりました。
(※参考「スズメバチの科学」小野正人、1997年)
PRTIMESより引用
蜂に刺された時期に関してのアンケート結果もとても面白く、それぞれミツバチ、アシナガバチ、スズメバチの特に刺された時期が異なり、
ミツバチは4月~5月、アシナガバチは6月~7月、スズメバチは8月~9月とバラバラになっていました。
それぞれミツバチは4月~5月に分蜂と呼ばれる引っ越しシーズンで蜂にとってもあわただしい時なので刺されてしまったのかなと推測できたり、アシナガバチやスズメバチは、それぞれ最盛期に被害が出ていることがわかりました。
全体的に聞かれる問いの設定が面白くとても有意義な結果だと思います。
参考にしていこうと思います。
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